コンプライアンス

高齢者夫婦のお宅からのご依頼。父の友人で、旅館を営んでいたのですが、その建物を住宅にリフォームします。

足の悪い奥様の為に、階段昇降装置の見積依頼です。

取引のあるエイジフリーのショップさんとメーカーさんと来てもらい、現場をチェックして貰います。

RC3階建てなので、梁や柱型が階段室に飛び出しているので、有効寸法が採れないことが解りました。

階段を上りきったところが柱の飛び出しで特に狭く、機械を取り付けたら、人が通れません。

建築基準法の確認申請が必要なので、とてもパスする見込みのない案件は、お客様に諦めて頂く他はありません。

お施主様に、取付不可能であることを告げると、すんなり諦めて?・・・

なんと、他社から見積が出ていると見積書を見せてくれたのです。

潜りでやるところがあるんですね。

それでも、法を守らなくては、お客様を守れませんからと、辞退させて頂きました。

今は、非常にフラットな感覚で、冷静に判断できるから良いけれど、会社の浮沈がかかっているようなときだったら、こんな判断が出来ただろうか?

売上げ欲しさに、自分を曲げたのでは?

肝に銘じて、決してお客様を裏切らないと。