小田実さんが亡くなった。

ogurom2007-07-31

平和を愛して反戦を訴え続けた小田さんが亡くなった。

彼の著書”何でも見てやろう”を就職の面接の際に奨められたが、私は遊びほうけて、読まないままで入社前研修に出てしまい、気まずい思いをしたことが今でも思い出されます。

フルブライトの公費留学を終えた小田さんが、日本へ帰るのに、出来るだけたくさんの地域を経由して帰ろうとして、1日1ドル1年の旅?(だったかな)を繰り広げ、その最中に見聞した物をこまめにまとめた秀逸な作である。

この本を読んだ頃は、ヨーロッパの放浪が体に染みついていて、親近感を凄く感じて読んだ記憶が鮮明にある。勢い余ってその3年後、今のカミさんと半年間の放浪に出かけてしまうのですが。

何はともあれ、私の精神形成にかなり大きなウエイトを占めた本であることは疑いようもなく、その著者が亡くなったということは、時代の流れを感じずには居られない。

ここで、もう一度、あのころのパワーを甦らせることが出来ると、今の閉塞状態も少しは展開が開けるかな?