年内最後の工事

一段と寒くなってから、最後に外の仕事で仕上げです。
キッチン、外壁、屋根、塗装のリフォームをとオール電化の工事をさせていただいたお客様の和風玄関ポーチの柱が腐りかけているので、何とかして欲しいというご依頼です。
柱を取り替えるのはなんとか避けたいとのご希望で、足元に金物を入れることにしました。
まず、下から5ミリの高さに深さ5ミリの鋸目を4方に入れます。次に鋸目から下の部分を掻き取って、ポケットを作ります。
両側の柱の側にジャッキを据えて、ゆっくりとジャッキアップ。約1cm程吊り上げます。
柱の底から腐った部分を掻き出して、礎石のほぞ穴に詰まった腐れも掻き出します。
特注で作ったステンレスの金物を差込、ほぞ穴に爪を入れます。この金物の上に柱を戻せば礎石のセンターに柱が座るように出来ています。
結構緊張感が漲る中、ゆっくりとジャッキダウン。想定通りに納まりました。
後はポケット部分にコーキングを入れて、水を吸い上げないようにします。

 
工事前と完了後の写真です。工事前は礎石の芯から柱がずれていました。