ソユーズロケットに思うこと

朝食を取りながら、偶然にソユーズロケットの発射の瞬間を見た。
ロケットの発射風景を見るなんて、久しぶり。
野口さんが国際宇宙ステーションへ送られるという情報と、スペースシャトルが退鑑するという情報といっしょに、ソユーズという言葉の懐かしい響きが寝起きのすっきりしない頭を駆けめぐる。
ソユーズの言う単語は、もう随分古くから、私の脳みそにインプットされているように思います。
ネットで調べてみると、何と一号機の打ち上げは1967年だとか。
アメリカがアポロ計画に突入していく頃ですね。
ソユーズの有人飛行一号機のバックアップクルーは、”地球は青かった”のユーリガガーリンだと言うから、本当に歴史があるというは、もう何世代も前の機のように思います。

野口さんが出発前に記者会見で言っていた、”巧みの技”で造られていると言う表現の理由がここにあるのでしょうか?
もう、伝統芸能の域に達していると言うことでしょうね。
携帯電話どころか、電卓さえ普及していなかった頃から、同じものを造り続けているんですから。

今、ソユーズを使って国際宇宙ステーションに物資や人を送り込むコストは、スペースシャトルの1/7程度なのだそうです。
スペースシャトルは、繰り返し使うことで、コストを低減できるというのが売りだったのですが、実際は全く違ったようです。
事実、当時ソ連もエネルギアというスペースシャトルと同じタイプの繰り返し使える機を開発していたはずです。

どこかの時点で、アメリカも、シャトルの方がコストが大きいとは気付いていながら、いろんな思惑が絡んで、今まで引っ張ってしまったんですよね。

新しい物が、古い物に勝るとは限らない、どこかでその検証をする勇気を持たねばならないという一つの教えのようにも思えます。