会社の品格

先輩経営者の企業を訪れました。
とは言っても、鉄工業をして見えるところへ、小さな鉄板をただで貰いに行ったんですが。
靴を脱いで、事務所内のワーキングデスクへ通されます。先輩社長と少し話していると、事務員さんがお茶を持ってきてくれました。
流石(さすが)なんです。所作が一点の澱みもない。木製の茶托に乗せた湯飲みを、音もなくテーブルに置きます。先輩社長と向かい合わせで座っている私の位置関係から、この角度でお茶を出すと完璧という立ち居位置です。
お茶を置いてから、その場ではなくて、社長の後ろを回って、テーブルから離れる直前という位置で、きちんと頭を下げて退いていく。ここまで来ると会社の品格を感じます。
出てきたお茶は、適度の茶葉の産毛が浮き、茶葉にも、入れ方にも神経が行き届いているのが分かります。

いつかはこんな会社になりたいと思った一コマでした。