演壇上で嗚咽する講演者

愛知県にあるローカルスーパーの経営者の講演を聞きました。大手スーパーが乱立する激戦地区で確実に売上を伸ばしている凄い手腕の話を期待したのですが、当たり前の事を当たり前にするだけ。言い古されているけれど、お客様サイドに立って物事を考える事。それに尽きるという事でした。
話の中で、講演者が声を詰まらせるシーンがありました。自分の子供を海に連れて行くのに、お金が無くて安いユースホステルに泊まったときの話でした。子供に粗末な部屋と食事しか与えられない、自分の無力さを痛感したその悔しさを話しながら当時の悔しさを思い出したのでした。
この悔しさをバネにそれから20年頑張ってきたとの事。20年頑張れるという事は本当に言葉に出来ない程の悔しさだったんでしょうね。
経営者の中には、一握りの天賦の才を持った人とそうでない人がいます。そうでない人は、悔しさや危機感をバネに頑張り続けられる人とそうでない人がいます。この最後に残ったそうでない人には継続的な企業運営は出来ないんでしょうね。