誰だって人の役に立ちたいと思っている。

昨日の深夜、衝撃的なテレビ番組を見ました。
脳性麻痺の小学生が自立していくという話。もちろんドキュメンタリーです。彼は6人兄弟の3番目、一番下の2人は聴覚障害を持つ双子の女の子です。
自分では歯も磨けない、お風呂も入れない、トイレも行けない子が、中学校への進学に合わせ自分の意志で、寄宿舎生活を始めようと言うのである。見学に行った寄宿舎で、洗濯したタオルをタオルハンガーに掛ける練習をする彼。時間をかけてタオルを掛け、初めて使う洗濯挟みで落ちないように止める。その瞬間、周りの拍手にかき消されるような彼の一言。
”だんだん上達すると言うことか”
小学生で、こんなに冷静に自分を見つめることが出来るものだろうか?寄宿舎に入る数日前、どうして自立しようと思ったのかを母親に聞かれ、苦労している母親の手伝いを少しでも出来るようになりたいからと答えていた。
家庭内暴力などという話がある一方、障害を持ちながらもこんなに豊かな心の持ち主もいるんですね。世の中捨てたモンじゃない。きっと彼は来世ではもっと凄い人生を送るに違いない。