業界の当たり前って何?

今日、友人から相談を受けました。倉庫として使用されていた建物を賃貸で借りて、店舗兼事務所にしたいとのこと。棟の高さが10mもある建物で、3.5mていどの高さに天井を作りたいが、空調の効きが気になるけどと言う相談でした。
何と素晴らしい。使用する空間の倍の容積が天井裏にあるなんて。これぞ天然の空調になるのでは?
もちろんジプトーン天井の上にはグラスウールが必要ですが、ばかげたでかいエアコンは必要ではありません。
天井裏の高い位置に空気抜きを作って、そこから最も遠い位置に居室から天井裏への空気抜きを作ります。これで、屋根から伝わる熱は、かなりの部分が外へ排出されます。居室のエアコンで冷やされた空気が少しずつ天井裏に抜けていくので、天井裏全体が、涼しくなります。天井裏全体を断熱材に見立てて考えると、至って涼しい居室になるのではないでしょうか?
パッシブソーラーハウスの考え方を使えば、冬も、棟に貯まった暖かい空気を床下に引き込むことが出来ると、究極の省エネ暖房になります。残念ながら、この物件では、土間の上にクッションフロアを貼った床になるので、この方法は使えません。300ミリ程度床が上がると、土間が蓄熱材も兼ねて、最高なのですが。