優先座席

優先座席のシール

東京出張の帰りに、名古屋発21時22分発の関西線普通列車の乗り込みました。
かなりの混雑で、私は優先座席の前に立ち、吊革につかまりました。優先座席には若い女性が二人、既に座っていました。
私のあとから、初老のオッチャンが登場。何気なしに見落としていたのですが、このオッチャン優先座席のマークその物だったんです。
優先座席のマークって知っていますか?左から、老人、足を怪我している人、妊婦、小さい子供を連れた人の順で並んでいます。この2番目にそっくり。
松葉杖を持ち、片足は骨折しているのであろうギブスにスリッパをくくりつけてありました。不安定な足をカバーすべくつり革にしっかりぶら下がり、額から汗を垂らしています。
こんな時どうしたらよいのでしょう。二人の女性は眠っています(?)私は何もできずに、ただそこに居るだけ。石ころにでもなったような気分でした。
桑名まで来て、ようやく座席が一つ空き、たくさんの立っている人たちは微動だにせず、そのおじさんがケンケンで空いた座席に座るのを見ていました。
みんな同じ気持ちだったのかな?私は少しホッとしました。